青木祐子 激情
青木祐子・中里冬美
夕刻。とある別荘地の林道を一台のBMWが走っていた。運転しているのは目が覚めるような美しい人妻・和子だった。助手席には若い男が乗っていた。男は観光客であり、さきほど駅で女に声をかけられたばかりだった。車はそのまま女の家に入り、2人は寝室でもどかしいように求めあった。かすかにドアが開かれ、その光景を暗く悲しい眼で覗いている男がいた。病で不能になった和子の夫・晴二郎だった。
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