ベッドタウンとして発展した新興住宅街の外れ、ひっそりとした家並みの中に青山京子の家族は暮らしていた。OLの涼子は病身の父、母、二人の弟と一人の妹を養わねばならず、双和商事の給料では生活できず、夜のアルバイトをするしかなかった。恋人の阿部は会社の同僚で、同じように苦しい生活を送っていた。他にも好意を寄せる男たちはいた。上司の阿部は彼女の肉体が目当てのようだ。そして花屋の少年、純は兄夫婦の乱れた性生活に嫌悪感を抱き、清礎な涼子にほのかな想いを寄せていた。しかし彼ら三人の誰も、涼子の「夜の顔」を知らなかった。涼子の夜の生活は、純のいる花屋での買物から始まる。純にとって涼子の来店は最も楽しいひと時だ。やがて、あるマンションの一室へ入った涼子は、アイシャドウにルージュ、艶やかな化粧を施し、華麗なる蝶へと変身する。訪れる男に抱かれる涼子。涼子の夜の顔、それはコールガールだった。ある日、純は得意先のマンションに花を届けに行った時、ベランダにいる涼子を目撃した。純がベランダに忍び込み見たものは、涼子の激しく歓喜にのたうつ姿だった。
TM-HPBN-89|にっかつ|75min|DVD|2018-06-02|中古:1,200円(税込)|