拉致監禁 Ｎｏ13

四方をコンクリートに囲まれた密室。静寂の中に微かな息遣いが聞こえる。鈍く光る鎖で四肢を拘束された制服姿の○女がいた。死んだような空間の中で唯一、生命の波動を発している存在。定期的に刻む幽かな鼓動はこの動かない○女がこの世の住人であることを証明している。近くで鉄の軋む音が響いた。重い音に続いて引きずるような足音が聞こえてくる。男である。サンダルを履いた男はゆっくりと○女に近づいていく。獲物を前にして舌舐めずりをするかのごとく、じっくりとねっとりと○女を観察する男。意識を失った○女と二人きり。この状況の中では男は神にも等しい存在。そして男は欲望に対して忠実だった。災厄に理由は無い。○女は犯された。