団鬼六 縄炎夫人

温泉地のホテルに商談にきた西川はその夜、芸者の小菊を部屋に呼んだ。早速、体を求めてきた西川を彼女は小料理屋へと案内する。そこでふたりは源造と妻の愛子が絡み合う白黒ショーを見ることに。鞭打ち、緊縛と凄まじい光景を前に、西川と小菊も激しく交わるのだった。翌日、西川は雨のふる夜の山道で愛子を車で轢き殺してしまう。青ざめる助手席の小菊をよそに、彼は猛然と発進するのだった。それから数日を経て、西川夫妻の結婚記念日。自宅にいた妻・雅子と雅子の妹・宏美は二人組みの男たちに誘拐されてしまう。それは愛子を失った源造が仕掛けた罠だった。